日差しが強くなってきて、すでに額が日焼けしている今日この頃。
皆様、いかがお過ごしでしょうか？
さて、今日はブレーキフルードのお話を少し。
当店では車検をメインにしておりますが、
ブレーキフルードの交換をされない方がけっこうおられます。
しかーし！！！
このブレーキフルード、安全性にかかわる超重要部品なのです。
ブレーキは基本的に油圧で作動しており、ペダルを踏むと各車輪のキャリパーピストンが動いてブレーキを作動させます。
ふたつの注射器をホースで結んで内部に液体を入れ、注射器の一方のピストンを押すともう一方はピストンが出てくるのと同じ仕組み。
その力を伝達するための内部の液体がブレーキフルード。
成分はアルコールに近いもので、非常に吸湿性が高いという特徴があります。
なので、あまり乗ってないんだよって車でも自然に劣化していくわけで、ブレーキペダルを踏んだ時のタッチが徐々に柔らかな感覚になってフィーリングが悪化します。
また、湿気を含むと沸騰しやすくなり、ハードなブレーキングを繰り返すとブレーキホースなどの内部に泡が発生します。
泡が内部にできると力が伝達されなくなり、最悪の場合ブレーキが利かなくなってしまう、いわゆるペーパーロックという症状が起こります。
また、吸湿性が高いために、水分を吸収してしまうと当然のことながら様々な箇所で腐食が進みます。
中でもよくあるのがキャリパーピストンの固着。
これが起こるとブレーキが利かなくなってしまい、非常に危険な状態になります。
そうなると、かなりの修理費用も掛かりますし、安全面でも経済面でも車検ごとにしっかり交換することがよろしいかと思いますっ！！！
ちなみに、ディーラーさんの車検では、ほとんど何の説明もなく交換部品に入れてしまわれる程に、重要部品として認識されてるんですよー－－！
GTNET車検センター
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